忍者ブログ XTRサーフボードジャパン /O Side Surf- サーフィンブログ 軽さと強度の関係について
カリフォルニアメイド中心の最新素材のサーフボードを取り扱うサーフショップのブログです。
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こんにちは。三連休の方も多くいらっしゃると思いますが、いかが本日土曜日をお過ごしでしょうか?

今日は最近問い合わせもある、ボードの強度と軽さについてのお話。

サーフボードでは良く、Weight to Strength Ratio(重さと軽さの比率)という表現を使って、ボードの重量と強度について述べるシェイパーが多いのです。PU(ポリエステル)ボードは、外側を巻く素材がポリエステルなために、意外と重量を出さないと(つまり樹脂を多く乗せ、クロスを厚くまたは多く巻く)十分な強度が得られません。ボードビルダー達は、常日頃このWeight to Strength Ratioを最高にするようい四苦八苦しているのです。

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厳正な温度管理をしながら、ホットコートをするエポキシプロ(XTR ファクトリー)の”Mario”

強いボードは重く、軽いボードは弱くというのがこれまでの技術の定石でした。

そこで、サーフボード用としては、新らしい樹脂の登場、そう”エポキシ樹脂”です。

エポキシは優れた高分子化合物なので、柔軟性があり、そして分子の結合が強い素材です。そのエポキシは、通常のポリエステルより、少ない量でもグラッシングを行うことが出来て、しかもそれでいてもポリエステルより強いボードを作ることが出来るのです。しかもこのエポキシ樹脂は、従来のウレタンボードでも、XTRでも、XPSでも、EPSでもどれでも巻くことが出来ます。

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新しいロゴをXTR専用に開発したXTR For JapanのAKAサーフボード

ポリエステル樹脂は、皆さんお分かりのように、EPSやXTRを溶かしてしまいますよね。でもエポキシはそういったことが一切無い優れた素材です。そして素材は柔軟性があって、軽いのです。つまり、エポキシで作ったボードは、よりサーフィンで重要なWeight to Strength Ratioを高めることが出来るのです。

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今注目の最新ボード構造である、カーボンとケブラーを使った
Carbon 3D。カーボン×ケブラーレールの市販では世界初のXTR。

しかも、当店が扱っているXTR。実は皆さん誤解(どの素材より重いとか、どの素材より軽いなどなど)があるのですが、XTRの技術を使えば、驚くほど軽く(たとえば1.2kgくらい)仕上げることも出来ます。逆にこのXTR、サーフテックと同じくらいの強度(中型トラックに踏ませても、完全には折れない級の強さ)にも仕上げることも出来るのです。

ただ、軽すぎたり、重すぎたりするとサーフボードの性能に悪影響を与え、サーフボードの性能が十分に発揮できません。というので、今のXTRのバージョンで出来るベストなWeight to Strength Rationを出す、最高のグラッシングをエポキシプロ(XTR ファクトリー)ではご用意しています。

というわけで、本日はボードの強度と重量のお話でした。
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XTRサーフボード/Hydro Flexジャパンの代表の栗田祐紀です。サーフカルチャーの本場のカリフォルニア・そして日本から、常に旬の最新かつ正しいサーフボード・サーフィン情報をお客様にお伝えるようにリポートします。
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