こんにちは。今日は寒~い日です。波はここらへんはウルトラクローズアウトコンデション。誰も入りません。。。
さて、先日アップしていた人気のBiscuit Bonzerですが、これはVenturaに拠点を持つCampbell Brothersサーフボードのボンザー理論を入れたものです。
CIサーフボードは、一般サーファーの板をAl Merrick本人が削っているわけではありません。あのRustyも彼本人が削ることは稀です。
だから、ブランドの創始者とシェイパーが異なったりします。
そして
そんなビックブランドは本人が削っていないからいい加減・適当にシャドーシェイパー(またはバックヤードシェイパー)が削っているんだろう?
と?実際の現場を見ていない方に言われたりします。
ですが、カリフォルニア以外のビックブランドは私が実際目で見ていないからわかませんが、CIとかRustyの本国版はそんなことはありません。
例えばこのキャンベルブラザーズのMalcolmは、CIサーフボードのプロダクションシェイパーをしていたほどの腕前を誇る屈指のシェイパーです。
日本国内のイメージだとシャドーシェイパーは丁稚的な意味合いを持ち、否定的な意味合いで議論の上に置かれることがあります。こちらカリフォルニアに限って言えばそのようなことはありません。シャドーシェイパーは他の国ではわかりませんが、カリフォルニアではいい加減な仕事具合などは無いのです。
もともとアメリカは、日本の皆様が思ったよりも経歴が重視されます。
入試・教育制度を見てもわかるように、例えばエリート大学院に入るまで道のりは初等教育からすでに始まっているのです。もちろん例外はありますよ。ここでは傾向について話してあるので、例外は話していません。
もちろん経歴とか学歴だけがアメリカの厳しい競争社会で生き残れる条件でなく、実力が無ければなりません。ですが、アメリカ人は学歴を求めて高等教育に行くのではなく、より自分の夢とかやりたいことを実現するために高等教育を受けるという意味合いが日本より強いと感じます。
必然的に結果だけより、プロセスと結果の両方が重要視されるのです。何事にも真剣な人は、すべての段階に於いて真剣です。だから結果を出す人は、そのプロセスの成績も良いのです(一部の天才は除く)。
だから一流大学を出た日本のお偉いさんが、
”学生時代は麻雀に明け暮れた”
とか言っているのを聞くと、アメリカで高等教育を受けた人はたぶんかなり???と思っているはずです。そんないい加減なやり方でも日本国内ではそんな地位につけるんだ・・・と。アメリカ教育ではそんなことは無い(というより不可能)です。宿題が処理しきれないレベルで毎日出されるからです。麻雀ばかりやっていて、それで宿題を終わすことができるほんの一部の天才は除いて、一般的に優秀な学生であってもそんな遊びに興じている時間すらありません。
アメリカでは教育制度でも上に行けば行くほど、テストだけで判断されることの多い日本の入試制度とは異なり、学校・学校の外での活動・期末ごとの成績・先生との関係・成績の継続性などをフローで判断します。
例えばあるアメリカの大学院では、推薦状を3通集める必要があります。推薦状って言ったって、そこらの自分のわからない人の推薦状をもらうわけではありません。
例えば勤務先の上司1通、自分を知る大学の学部教授から2通。これがどれだけ大変か・・・もともと素行と成績、教授との関係などすべて良好でなければまず書いてももらえません。そして内容が良くなければ、大学院にも受かるわけありません。いくらテストの点数が高くてもです。つまり1発勝負のテストだけでなく、経歴も多く考慮されるのです。
これと同じように、シェイプ世界でも同じようなことが起こります。トップブランドでのシェイプの機会を得られるものは、高い実績とリアルな実力を持つ者のみに限られます。よく考えてみてください。
本社の管理下に直接あるバックヤードシェイパー(シャドーシャイパーの呼び名の別名)達は、メインシェイパー&デザイナーから信頼を置かれるような高い技術を持つ方がほとんどです。そしてCIサーフボードの本社(私が実際は知らない他国ライセンスボードは除くとして)のようなビックブランドであれば、シャドーシェイパーであっても自分のブランドを持てるほどの高い腕と技術を持つ者のみが許される地位なのです。
実際筆者と仲の良いCIのシェイパー3人は、すべて自分のブランドを持っています。その名前はシークレットとして、そのブランドの熱いフォロアー達もいることを強調しておきたいと思います。
タイトルは、とても重め・・・
なんだよーYUKIってつまらないなあ。
と思っている人も
このウエブサイト作っている人だから、まあしょうがないかあ・・
と感じてくれる人もいることでしょう。でも、書かずにはいられないのです。
XTRサーフボードの理念とは?
それは
"お客様のニーズとレベルに合った、楽しめるボードをお勧めする"
です。ことサーフィンに関しては、道具がとても重要。サーフボードはその道具の中でも、最重要です。
実は、僕はサーフィンはあまり上手くありません。カリフォルニアでも、波を取るのをいつも苦労していました。良くて中級者というあたりです。
ただ、このレベルまで来るのにすら、かなり時間と労力がかかりました。その中でも、様々な理由があったのですが、一番の大きな理由は、サーフボードの選び方だったと思います。
ということで、あるお客様への質問の回答にも書いちゃったのですが、私の体験談をここで紹介しましょう。これ、一切フィクションの部分の無い、体験です。
◎私の体験談◎
私はサーフィンを始めた頃、何も分からぬまま店員さんに推薦されて、カッコイイ6'3"の先の細いショートボードを買って乗っていました。ただ、最初から小さいボードで波待ちすらできず。。サーフィンってなんて難しいのだろうと思っていました。
ボードの上には3ヶ月経ってやっと立てたのです。でも、横に行くことはその後長い間全然できませんでした。
ボードが悪いのかな?と思って、その後も2~3本先の細いボードを買いました。 でも、スープに乗れてなんとなく横に行くことは出来ても、一般のサーファーのようにアップス&ダウンして、インサイドまでたどりつけませんでした。
乗れない、苦しい、そしてなんといっても・・・サーフィンがつまらないという葛藤を抱えながら、修行のような毎日でした。海は気持ち良いとはいえ、波に乗れなきゃサーフィンって本当の醍醐味分からないのです。
センスも無かったのか、地元の千葉の海の近くに住んでいて、サーフィンを週に3回やっても全然上手くなりません!
上手くないから、邪魔したくなくても、上級者などの邪魔をしてしまって怒られてしまっていたものです。
サーフィン止めちゃおうかなーと思っていた1年後に、あるお店で丸くて、浮力のあるボード買いました。レールも厚かったです。
これがもう、俺の最後のボード。もう乗れなかったらサーフィンなんて辞めてやるくらいの勢いでした。
そしたらどうしたことでしょう。なんと少し練習しただけで、横にアップ&ダウンできるようになりました。インサイドまで乗り継げる喜び・・・それをやっと1年経って体感したのです。そして初めてサーフィンの面白さを知り始めたのです。
それからもう19年も経ちます。未だあの丸い・浮力のあるボードは忘れられません。あのボードが無かったら、もうサーファーじゃなかったかも。
そんな、体験が僕にはあるのです。僕には、サーフィンセンスが無いのかもしれなかったですが、浮力のあるボードを使い、初めてサーフィンの楽しさ知りました。
10歳の子供だったら、別に細いボードでもいいのです。子供は、われわれ大人が辛いと思うことでも、楽しくやってしまいます。何よりも、上達・吸収がとても早いです。
反対に僕らは・・・というと、週1~2回のサーフィン。毎週修行じゃ、とてもこのスポーツ続きません。
だから、今波取りに苦労している人は、是非浮力あるボード使ってみてください。人生変わります。だからこそ、サーフボードを選ぶ際は、こだわって欲しい。
"僕・私のレベルにはどういったボードが適しているのだろう”
"あのボードの乗り味は”
などなど、何でも聞いてください。僕はサーフィンのプロじゃないけど、多くのサーフボードを触り、そしてお客様に提供してきた一般サーファーなりの回答を、同じ目線からお答えします。
プロレベルのあなた!Javier、Marty、Steveと、世界トップサーファーにシェイプしたことのあるシェイパーに聞いて回答を差し上げます。
そう、ボードの性能は多種多様。あの人に合っているボードは、自分にあうとは限りません。
ボードへの質問がありましたら、是非お気軽に
xtrsurf@gmail.com
か
080-2076-0572
までどうぞ。親身になって対応したいと思っています。
最近多くこちらでメディアに出ている、AUS出身、現在はカリフォルニアのLaguna Beachに住んでいる”Ian”の興味深いプロサーファーのコーチ理論(の一部)が上のクリップでチェック可能。
この人、この前のNike6.0 Lowersプロでもゲストで、DJブースに呼ばれていたけど、Dino Andioと面白い会話してました。
AUSのジュニア選手の育成の素晴らしさや、なぜUSがISA世界大会で、4位~5位付近に甘んじているかなどなど。
選手をPamperするだけでなく、次に改善・進歩させるべき方向性を与えるべきだとも言っていたのも面白かったです。褒めるだけでなく、自分の向上の余地を発見させて、そして常に上を見させるということなどなど。
まあ、他のプロスポーツをやっている人にとっては、上のことは当たり前のことなのかもしれないけど、スポーツとしてのサーフィンというカテゴリーは、他の陸上・バスケ・フットボール・野球・サッカーなどとはまた違ったカルチャーをとってきたし、サーフィンにはあまり今までスポーツとして技術向上のための理論的な適応がされなかったということもあります。でも、サーフィンのレベルが高まるにつれて、そのレベルをさらに向上させるための、より科学的なアプローチを考えるステージまでに昇ってきたのかも。
ちなみに僕が他のスポーツの競技選手だった時、コーチから言われていたのは
・食事から、学校でする勉強、メンタル、そして生活態度すべてがトレーニングだ!
と。プロではなかったけど、勝利のためにプロと同じようなプログラムを組んでもらっていて、コーチもすごく勉強していたもの良く覚えています。当時は、”なんでそこまでアマチュアなのにやらないとならないのだ・・・”と反発もしてましたが、コーチの意図、今なら良くわかりますし、厳しくしてもらっていまは感謝・感謝。
他にもさまざまなこと言っていましたが、実は日本のサーファーについても言っていたのです。ヨーロッパやブラジルの選手はもう何人もCTにクオリファイしているけど、日本では今CTに近い人が一人しかいない(大野選手)。大野選手のような能力のプロが、日本のサーファーのポテンシャルならば、今20名くらいいても良いはずだと。
Ianがその理由として述べていたこととは?
これを言うととても、論議を呼ぶのでここでは内緒。でも道具をお客様に供給している、自分が出来ることも多くあると思いました。
良い道具を・適正価格で・正しいモデル・サイズで・そしてリアルな情報をできるだけ正しく発信する
が僕が今出来ること。
●せっかくだからLowers プロのDay 1ハイライト●
Chirs Ward(クリス・ウォードと実際の発音は聞こえる)が上のクリップで出ていたけど、大会のDJもDane Reynoldesとあわせて、”He is one of the most innovative surfers in the world and so exciting to watch.”と言っていたです。実際のWardをTrestlesで見ると、もう本当にびっくり。
Seeing is believing...
というわけで、See you soon!
今回のトピックは、考えたくない人は読まないでください!
人間の頭に肥やしを与えてくれる(かもしれない)、YUKIの週末日記。
これは、僕の出身大学で勉強している、ある日本人の留学生の方が書いた記事です。読んでいて、ちょっと共感してしまったのでここで掲載します。
●記事内容●
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①彼女の意見
豊かな街東京でも、貧困が不登校につながっていると毎日新聞が報道している。
「学校関係者の間では、貧困のため親が食事や洗濯の世話 を怠り、生活リズムが乱れ学校に来なくなる子の存在が指摘されていた。」とありますが、これだけではないはず。あくまでも推測ですが、中学生にでもできる バイト(新聞配達など)から来る疲労、家計を助けるための複数のバイトで不登校になっていることも考えられると思う。途上国で児童労働が一般的な場所なら いざしらず、こういった調査を東京でやったところで、どこまでデーターが正確なのか考えてしまいます。
ニューデリーのスラム街で、家計と教育の調査を行ったとき、人々の生活中まで聞きだすことがとても難しいことを感じました。人々のモラルを問う問題や文化的なもの、特に教育に関するアンケー トや調査は、今後私も色々なケースを見て学んでいきたい分野の一つです。学校側がどういったデーターや経験に基ずいて、上記のような貧困と不登校の関連性 を言っているのか、ちょっと知りたくなってきました。
②彼女が読んだその新聞記事です。
毎日新聞 2009年1月30日 東京朝刊 よりhttp://mainichi.jp/life/edu/news/20090130ddm001100032000c.html
不登校:中学生の原因、生活苦も 保護世帯の1割--東京・板橋区調べ生活保護を受ける世帯の中学生の不登校発生率が、生活保護や就学援助を受けない中学生の4・8倍に上ることが、東京都板橋区の調査で分かった。不登校は学 校嫌いが原因とみられがちで、国も家庭の経済状況との関連を調べていない。低所得も大きな要因とわかったことを受け、都内の一部自治体は、生活保護の不登 校児童生徒を支援する事業を始めた。国も背景分析や支援が求められそうだ。
就学援助は給食費などを助成する制度で、所得基準は生活保護よりやや緩い。板橋区の就学援助受給率は35%、生活保護の保護率は2・47%で、共に全国平均の倍以上だ。
板橋区は、中学生の不登校が多いため調査を実施。区立中の06年度の全生徒8844人のうち、援助を受けていないのは5267人。不登校はうち127人 で、発生率は2・41%だった。一方、生活保護を受ける中学生449人中、不登校は52人。発生率は11・58%で援助を受けない子の4・8倍に達した。
また杉並区は昨秋、生活保護を受ける中学生70人を調査。ケースワーカーが「いつも家にいる」ことから不登校と判断した中学生は6人で発生率8・6%。前年同期の区全体の不登校発生率(2・19%)の約4倍だった。
板橋区は昨秋から、生活保護世帯で不登校の小中学生に、学習ボランティアの派遣費を年6万4000円助成。杉並区もフリースクールの受講費と通学費で年最大約20万円を支給する。
学校関係者の間では、貧困のため親が食事や洗濯の世話を怠り、生活リズムが乱れ学校に来なくなる子の存在が指摘されていた。
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この記事を書いた彼女は、小さい時にパキスタン、パリ、フィリピン、ニューヨークなどに住んでいた帰国子女の方で、今はカリフォルニアの大学院で公共政策の勉強をしている人です。
彼女は自分自身で勉強もして、実際に他国の貧困も目にしているからこそ疑問を投げかけることができている。そう思うのです。
僕のとても個人的な意見だけど、マスコミとかは物事の表面だけを見て、深いリサーチをせずに記事を書くことがとても多いと思っています。政治家はどうだとか、経済が悪いとか、ジェシカ・シンプソンは最近太り過ぎだとか、深い勉強・物事の真実をよく考えない・見ないまま意見・批判だけを言うことは誰でも簡単にできることです。
だけどその意見を述べる時に、つっこんだことまで深く勉強している人・実際に行動に移す人は、とても少ないのが悲しい現実です。
英語教育が悪いと思い批判し、学校の先生をすべて外人にすれば良いと言う人は、外人の先生に教わってその効力を実際に体験して欲しい。第二言語習得理論の基礎くらいは知っていなければならない。そして、その他のみんなにその効力の素晴らしさを広めて欲しい。
政治が悪いと思うなら、どうすれば個人でその政治を変えられるか考えて・行動して欲しい。
環境が悪くなっているならば、環境がどうすれば良くなるか、少なくとも個人レベルで環境を改善するために協力して欲しい。
国が国民のために何かをするのではなく、国民が国に対して何ができるというスピーチのような、能動性気概を持って欲しい。
僕もそれほど勉強は得意でないし、文章のケアレスミスも多いけど、記事を書く際はとにかく
”正確性とコメントに対する責任”
を重視して書いています。書いた以上、正確な情報でないと読む人に間違った情報を伝えてしまう。もちろん僕も人間で、間違えることもあります。だけど、きっちりとその誤りを指摘してくれれば、感謝して受け入れたい。自分の過ちを直す機会を与えてくれる人に・・・
政治のことを書くならば、ちょっとは政治に精通していて欲しい。サーフボードについてならば、きっちりと勉強すべき。教育について書くならば、教育の専門もすこしは勉強して欲しい。
そして批判をするならば、その批判をする事に対し責任をもって解決する方向で行動し、その有言実行をやれる範囲で果たして欲しい。
言うだけ言って、なにもしないのでは薄っぺらいただのPropaganda(たんなる人気とり)になってしまう。
こんなことを書くと、「おまえ、戦時中の言語統制でもしたいのか?」という声も聞こえますが、これはあくまでも僕の場合はブログとか、情報を伝えるTV・ラジオ・その他のマスコミとか、影響力のある人の立場での話し。別に、日常会話をすべて責任を持ってやれとかそんな意図は全くありません。
だけど、皆が見ていてその記事に影響力がある場合は全く別。
インターネットはマスコミ(Masscommunication)の一つです。
影響力があるメッセージにとまどいながらも共感する人々・・・1人のアンポンタンが1万人のアンポンタンを生み出す。恐ろしいことです。
逆に1人の賢人が1万人の賢い人を生むこともできるのです。
だから、上に立つ立場の人・オピニオンリーダーは優れた人であるべき。そうしないと、誤った方向に多くの人がいってしまう。だけど、そういったすべての人が情報を伝えるために正しいことをしているわけではありません。お金・しがらみ・その他もろもろ・・・・
難しいトピックです。
情報量の増大と共に、その情報の正確性や価値も落ちている
読む人は、その記事が本当に事実なのか、単なる著者の感情の反応なのかを読み解く”情報リテラシー”が必要な時代なのかもしれません。
”The Pen is mightier than the Sword(ペンは剣よりも強し)”
Edward George Bulwer Lytton :1834
「記事は人を喜ばせることも、悲しませることも、賢くすることもできる。それほど強い道具。しっかりとした記事を書いて、本質を常に考え・伝えたい」とふと考えた土曜の朝でした。
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