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今日はいつもお世話になっているS様のボードをご紹介。
S様はパフォーマンス系でOB1、そしてボリューム系でBiscuit Bonzerの2本をオーダーくださいました。
OB1もBonzerも同じXTRのストリンガーレスボードですが、それぞれのボードの特徴を生かしてフレックスを変えるためにカーボンの配置変えています。
どちらも軽く、そしてパフォーマンス度合い高そうです。S様いつもありがとうございます。
本日ご質問いただいたのですが、
ストリンガーレスとセンターストリンガーのボードの風が強い時の走りについて
ということをご紹介しましょう。
私は基本軽めのボードが好きですが、軽いからといって最適なわけではありません。特にオフショアが強い時は、軽いボードはあおられますので走りがいまいちと感じることあります。
少ししっとりとした重さがあるボードは、オフショアが強くてもモメンタムがキープされるのでスピードが落ちにくいのです。もちろんその代わりに動きは重いほうが遅く、軽いほうが反応は速いです。
これらはまた波のサイズにもかなり左右されます。波が小さいとオフショアで軽いボードはあおられますが、フェイスが小さいこともあり影響は意外と限定的です。フェイスが小さいから、パワーゾーンも少ない。だから、波のパワーゾーンを使う際にはボードはそんなに上下に動きません。もちろん影響はあるのですが、調整しながら乗ればそんなに難しくありません。
反対に波が大きな場合はフェイスが広いので、波のパワーゾーン使うのに上下に移動しなければなりません。その上下の移動の際には大きな調整力が必要なので難しく感じます。
栗田は波がパワフルな時であっても、風が弱ければ軽いボードのほうが好きです。ですが、風が強かったりすると重さのあるボードのほうが調子良いです。だから、必然的に波が大き目の場合はセンターストリンガーボードか、ある程度重量を増したボード使います。
それでも軽いボードで波のサイズがそこそこ、風強めな状況でもSLボードも乗ります(例えば本日とか)。いろいろ乗ったほうがサーフィンの幅が広がるから。
XTRのSL系のボードは軽いものが多いので波が大きな時はテール側に意識を持っていって丁寧にボードをコントロールするとうまくいきます。ボードはテールでコントロールするのですよ。だからフィンがテール寄りについているのです。もちろんテール荷重だけというわけではなく、より丁寧に体重の移動を前・後ろと意識するのです。
わかりやすい例は
①波の途中のターンは軽いボードはオフショアが強いと難しい。
②インサイドアタックのクローズセクションは軽く反応高く心地よい。
①はマニューバーでつなげる必要、つなぎを意識するからやや難しく感じます。
②は最後の技で、つなげる必要が無いので思い切った動きができる(1発わざ)ので、そんなに難しくありません。次のことを考える必要がないからです。
私たちに卑近な例を言うと、エアリアルマニューバーは途中に入れるほうが難しく、最後のセクションのほうが簡単です。ファーストマニューバーでエアーを入れるほうが、ラストに入れるより点数も高いのです。
軽い重いボードもどちらも味があってよい。ただし、重いボードは小波の時は動きが鈍重なので、やっぱり栗田は軽いボードのほうがどちらかというと好みなんです(軽すぎはしません)。
どうぞご参考くださいね。
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