こんにちは。
今日もサマータイムスモール気味なファンウエーブ。ボードは昨日と同じDream Machineでした。
フィンを使い分けたのですが、
Mattisonのフィン
が、ドライブしながらしかも軽い動きで調子良かったです。FCSⅡボックスだけど、Infilキットを使えばきっちりと収まりますしね。
試したことが無い方へは、是非お勧めをいたします。
今USではUSオープン中。
波もファンな感じで、そして選手達の世界トップレベルのビーチブレイクアクションも魅力です。
この時期に世界から数多くのプロ(とシェイパーさん達)が来るので、各ファクトリーもボードチューンに半端の無い忙しさです。
世界からのアスリートが集まるし、そしてAUSとかEU、そして南米からもシェイパーさん達が来たりしますので、高いレベルでの情報交換が行われるのがまたいい点です。
こちらはRustyファクトリーに来た、Noa Deane(中央左)とシェイパーでもあるお父さんのWayne Deane(中央右)。一番左がRustyの息子さんのClint君(シェイパー)です。
Robertももう火が口から出ちゃうほど忙しいとか。
こちらはCBボードで、USオープンを戦うRamzi(ラムジー)君。
同じくCBボードを使う、Max君(下の写真の上部)とともに、CBボードでコンテストに挑みます。
Conner Coffin君は、左からFred Stubble、Fred Rubble、Proton。
誰が優勝するんでしょうね?
R1のハイライトはこちら
さて、昨日アメリカの社会について書いたら、今までよりブログを見てくれた方が多くて、反響も多かったです。
それに気を良くして、今日も少しだけアメリカ社会について書きましょう。
アメリカの社会で必ず語られなくてはならないのは移民です。
もともとアメリカはイギリスからの移民(そしてフランスやドイツ、ヨーロッパ圏内)から始まりました。そして、南部地域にはその地理的な条件からアフリカより多くの黒人が奴隷として移民しました。
そしてインドやアジアからの移民もそれなりの%を占めます。
最近はヒスパニック系(つまりメキシコや中南米から)の移民がかなり多くなり、今や黒人の人口より多いのです。
アメリカは移民を積極的に取り入れてきて、成長を続ける戦略をとっているので、単一の民族しか見ないというエリアはほとんどありません。
皆が移民という意識もある程度あるから、皆考えやルックスに対する態度が寛容です。日本のような出る杭は打たれるようなことは、日本と比較すればかなり少なくなります。だから、言葉に困らず、経済的に自立出来る人は、日本人では想像がなかなか出来ないほどの自由な雰囲気に魅了されてしまうことでしょう。
移民を積極的に取り入れてきて、成長を続ける戦略
とは、他国で基礎教育を受けた優れた人材を積極的に移民させ、自国の基礎教育の予算を少なくして、効率的に世界から一級の頭脳を仕入れます。教育は国の成長を左右する重要項目でありますけど、基礎教育は時間とコストがかかるので、それを他国にやってもらうということなのです。
または誰もが嫌う単純労働力を、他国から(違法移民かそうでないかはそれほど厳しくせずに)輸入します。コストは国内での調達より安く済むので、雇う側としても都合が良いです。
移民政策は、伝統のある国ではかなり政治的にも難しいのが常です。既得権益層は、移民が来ることによってその地位を脅かされかねないです。競争も激しくなるでしょう。
だけど、歴史も浅いアメリカはその移民で成り立ってきた歴史も含め、移民に対してのアレルギーが他の国よりかなり低いです。だから、実力がありまじめで、アメリカに利益・力となる人材(この力になるというのが、合法移民としてクリアーになるためには一番重要)だったら移民を快く受け入れます。
そのためにはアメリカは世界から常に魅力的でなければなりません。それは、英語覇権主義とも言える英語の共通語化や、ドルの世界の基軸通貨化、そして世界最強の経済力。軍事力や政治の発信力、そして最近ではどこも成し遂げられないような情報の発信力、そしてその他娯楽の音楽、スポーツなどのすべての要素を使って成し遂げられます。
だから、常に(栗田のようなミーハーな一般人にとって)アメリカは世界から魅力的にも写るのです。しかも自国では自己実現が出来ないと、野心を抱く優れた人材は外に出ようとするので、多くの人はその逃避先として世界でも魅力がある国のひとつのアメリカを選んできました。
そして、なんとアメリカではアメリカ合法移民の権利(グリーンカード)が宝くじでも当たってしまうのです。運が良ければ、アメリカに住むことが合法になるし、その確立も決して低い(通常の宝くじと比較して)ものではありません。
Norma Martinez(ノーマ・マルチネス)さん(上)は、Hydroflexで働くオフィスマネージャー。メキシコ出身の彼女は、母国語はスペイン語だが、英語にも堪能でまじめかつ正確な仕事をする。
アメリカではエントリーレベルのホワイトカラーや、ブルーカラーの肉体労働者は、移民の人がやることが多いし、辛い仕事も移民の方はいとわない。生きるのに必死だし、辛い仕事でも母国に比べればアメリカの仕事環境や給料が抜群に良いことをわかっている。
栗田も、仕事上彼女とやり取りをすることになって非常に助かる。アメリカ人の同じような地位の女性より、明らかに能力が高いし、そして真摯な態度を持つからだ。
Pedro diaz(ペドロ・デイアス)さんは、政情が不安定なベネズエラからアメリカに夢を持って移住してきた。
母国では政情も不安定だし、何よりサーフボードに関してはアメリカとのその差は歴然だと言う。
彼は母国でプロサーファーだったが、サーフボードビルデイングとサーフィンを更に洗練させるために、アメリカで今も毎日切磋琢磨する。
元プロサーファーとして、今はプロのシェイパーとしてアメリカにいることの恩恵は計り知れないという。
Javierさんは、母国Peruで大学院まで教育を受け、サーフボードの素材&サーフボードビルダーとして更なる飛躍を目指してアメリカへ移住した。彼のような高い教育を受けたレベルの人材は、アメリカの産業の進歩に寄与するので、社会からも重宝される。
Daniel Thomsonさんは、地元AUSから、よりバラエテイーに富むブレイク・サーフボードシェイプの研究のためにオーストラリアから、カリフォルニアに移住した。カリフォルニアはサンデイエゴで、Fishとハイパフォーマンスボードを合わせたボードを作り出した。
水を極限に効率的に流す彼はMPHという、革新的なデザインを世の中に知らしめて、今や世界的なシェイパーともなった。
このように、アメリカのサーフボード業界にも様々な移民のドラマが垣間見られます。彼らの能力が、アメリカの力強さのひとつと言っても過言ではありません。
ということで、また長くなってしまったのでここまで!
明日・あさっては、ショップは定休日です。たまった業務がたんまりですので、そちらを優先しますね。
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