カリフォルニアメイド中心の最新素材のサーフボードを取り扱うサーフショップのブログです。
●お知らせ●
いつも弊社をご愛好いただきありがとうございます。
ショールームは今週営業を変更とさせていただきます。
7月16日営業 11時~15時
7月17日定休日
7月18日 臨時休業
7月19~20日 10時半~18時営業
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、こちらもこのレベルでNon-CT??のJack Freestone。最後のエアーをしているアングルがグーなクリップです。
ちなみにサーフィンのターンやスピードのつけ方は、ボードによって多少違います。また、波の位置によっても違います。
サーフィンはトップからボトムに降りる際には主に
重力
を使います。
だけど、ボトムからトップに上がる際には重力は使えません。重力に逆らって上がります。だから、重力に逆らってどうやってボードを波の上にリフトさせるかが重要です。
その際には
波の力
を利用します。その水の力をどうやって利用するか?がサーフボードのデザインの命題です。
つまり水の分子がどのようにサーフボードに当たって、その力の作用にどうやってサーフボードが反応するかを考えて、サーフボードってデザインするのです。
基本原則は
ベルヌーイの法則
コアンダ効果
です。
水は曲線に当たるとその曲線に対して水が吸い付きます。その水の吸い付きは、パワーとなります。つまり揚力というか、推進力をその吸い付いた場所に与えます。
これを考えると、なぜレールの真ん中が丸くて、なぜテールよりのボトム側のレールはビンビンに尖って角ばっているボードが主流なのかわかります。
丸いレールは、流れて来た水の分子を吸いつけます。つまり、水の分子の流れを、ボードへのパワーに変えてくれて、それがボードをリフトさせる役目のひとつを担います。
後ろ側のレールは水をリリースする役割を果たすのです。
ほとんどの人は、尖っているエッジのレール部位がボードをホールドさせて、ソフトなレール部位が水を流すと思っていますが、それはまったくの逆です。ハードなエッジはグリップではありません。逆にその部位がルースになります。
もちろんレールだけではありません。コンケーブも同時に考えましょう。コンケーブもレールと同じように、水がヒットする曲線のエリアです。
理科の実験でやりませんでした?空き缶に上から水を流すと、その空き缶の曲線に沿って水がつたって流れることを。これと同じです。
曲線は水を吸い付けるのです。反対に鋭い角に対しては、水は吸い付きません。分子が大き過ぎて、その角からはじかれるイメージです。
水の分子を丸い小さなビー玉のような物体と考えてください。そしてその分子はそんなに小さくはありません。
ここが、空気を考えるエアロダイナミクスと水を考えるハイドロダイナミクスの違いです。空気の分子は小さいし、しかも大きくコンプレス(圧縮)出来るけ ど、水の分子は大きくコンプレス(圧縮)できません。だから、エアロダイナミクスとハイドロダイナミクスをごっちゃにすると、いいボードは出来ません。
ボトムターンの際に、ボードの中心あたりのレールを使いますよね?そう、その動きでボードのスピードを更に出しているのです。だから、ボトムターンでホー ルド(つまり曲線を使い、水をレールに吸いつけている)するとトップへのスピードが増加して、よりトップアクションにスピードが出ます。
この原則が、ボードのロッカーとボトムカーブ、そしてフィンのフォイルに大きく関係します。
なかなか難しいので、まだ栗田も100%理解していませんが、いつもアメリカのプロシェイパーにこのことを聞く様にしています。
これを考えると、なんとなーくボードの使い方が波に乗っている間にわかるかもしれませんね。
なんでこんなことを研究しているかというと、ボードのタイプによって適正なサーファーや、サーフコンデションがあるからです。
見た目やCL値だけでサーフボードは選べないのですよ。CL値が同じサーフボードでも、適正体重が違うボードってたくさんあるでしょう?あれですあれ。
これはすべてボードデザインにかかわっています。動きが俊敏な人と、そうで無い人のサーフボードのお勧めも異なりますし、パドル力が強い人とそうでは無い人も違います。
弊社は個々のサーフボードのデザイン・ハイドロダイナミクスを究極にまで研究して、そのサーフボードがお買い上げになられるユーザーさんのニーズにあうかどうかを、サーフボードにまつわる科学的なアプローチから提案しています。
そんなこんなで探求は続きます・・・
いつも弊社をご愛好いただきありがとうございます。
ショールームは今週営業を変更とさせていただきます。
7月16日営業 11時~15時
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どうぞよろしくお願いいたします。
さて、こちらもこのレベルでNon-CT??のJack Freestone。最後のエアーをしているアングルがグーなクリップです。
ちなみにサーフィンのターンやスピードのつけ方は、ボードによって多少違います。また、波の位置によっても違います。
サーフィンはトップからボトムに降りる際には主に
重力
を使います。
だけど、ボトムからトップに上がる際には重力は使えません。重力に逆らって上がります。だから、重力に逆らってどうやってボードを波の上にリフトさせるかが重要です。
その際には
波の力
を利用します。その水の力をどうやって利用するか?がサーフボードのデザインの命題です。
つまり水の分子がどのようにサーフボードに当たって、その力の作用にどうやってサーフボードが反応するかを考えて、サーフボードってデザインするのです。
基本原則は
ベルヌーイの法則
コアンダ効果
です。
水は曲線に当たるとその曲線に対して水が吸い付きます。その水の吸い付きは、パワーとなります。つまり揚力というか、推進力をその吸い付いた場所に与えます。
これを考えると、なぜレールの真ん中が丸くて、なぜテールよりのボトム側のレールはビンビンに尖って角ばっているボードが主流なのかわかります。
丸いレールは、流れて来た水の分子を吸いつけます。つまり、水の分子の流れを、ボードへのパワーに変えてくれて、それがボードをリフトさせる役目のひとつを担います。
後ろ側のレールは水をリリースする役割を果たすのです。
ほとんどの人は、尖っているエッジのレール部位がボードをホールドさせて、ソフトなレール部位が水を流すと思っていますが、それはまったくの逆です。ハードなエッジはグリップではありません。逆にその部位がルースになります。
もちろんレールだけではありません。コンケーブも同時に考えましょう。コンケーブもレールと同じように、水がヒットする曲線のエリアです。
理科の実験でやりませんでした?空き缶に上から水を流すと、その空き缶の曲線に沿って水がつたって流れることを。これと同じです。
曲線は水を吸い付けるのです。反対に鋭い角に対しては、水は吸い付きません。分子が大き過ぎて、その角からはじかれるイメージです。
水の分子を丸い小さなビー玉のような物体と考えてください。そしてその分子はそんなに小さくはありません。
ここが、空気を考えるエアロダイナミクスと水を考えるハイドロダイナミクスの違いです。空気の分子は小さいし、しかも大きくコンプレス(圧縮)出来るけ ど、水の分子は大きくコンプレス(圧縮)できません。だから、エアロダイナミクスとハイドロダイナミクスをごっちゃにすると、いいボードは出来ません。
ボトムターンの際に、ボードの中心あたりのレールを使いますよね?そう、その動きでボードのスピードを更に出しているのです。だから、ボトムターンでホー ルド(つまり曲線を使い、水をレールに吸いつけている)するとトップへのスピードが増加して、よりトップアクションにスピードが出ます。
この原則が、ボードのロッカーとボトムカーブ、そしてフィンのフォイルに大きく関係します。
なかなか難しいので、まだ栗田も100%理解していませんが、いつもアメリカのプロシェイパーにこのことを聞く様にしています。
これを考えると、なんとなーくボードの使い方が波に乗っている間にわかるかもしれませんね。
なんでこんなことを研究しているかというと、ボードのタイプによって適正なサーファーや、サーフコンデションがあるからです。
見た目やCL値だけでサーフボードは選べないのですよ。CL値が同じサーフボードでも、適正体重が違うボードってたくさんあるでしょう?あれですあれ。
これはすべてボードデザインにかかわっています。動きが俊敏な人と、そうで無い人のサーフボードのお勧めも異なりますし、パドル力が強い人とそうでは無い人も違います。
弊社は個々のサーフボードのデザイン・ハイドロダイナミクスを究極にまで研究して、そのサーフボードがお買い上げになられるユーザーさんのニーズにあうかどうかを、サーフボードにまつわる科学的なアプローチから提案しています。
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プロフィール
HN:
栗田祐紀
HP:
性別:
男性
職業:
専門職
趣味:
読書、旅行
自己紹介:
XTRサーフボード/Hydro Flexジャパンの代表の栗田祐紀です。サーフカルチャーの本場のカリフォルニア・そして日本から、常に旬の最新かつ正しいサーフボード・サーフィン情報をお客様にお伝えるようにリポートします。
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