今回のトピックは、考えたくない人は読まないでください!
人間の頭に肥やしを与えてくれる(かもしれない)、YUKIの週末日記。
これは、僕の出身大学で勉強している、ある日本人の留学生の方が書いた記事です。読んでいて、ちょっと共感してしまったのでここで掲載します。
●記事内容●
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①彼女の意見
豊かな街東京でも、貧困が不登校につながっていると毎日新聞が報道している。
「学校関係者の間では、貧困のため親が食事や洗濯の世話 を怠り、生活リズムが乱れ学校に来なくなる子の存在が指摘されていた。」とありますが、これだけではないはず。あくまでも推測ですが、中学生にでもできる バイト(新聞配達など)から来る疲労、家計を助けるための複数のバイトで不登校になっていることも考えられると思う。途上国で児童労働が一般的な場所なら いざしらず、こういった調査を東京でやったところで、どこまでデーターが正確なのか考えてしまいます。
ニューデリーのスラム街で、家計と教育の調査を行ったとき、人々の生活中まで聞きだすことがとても難しいことを感じました。人々のモラルを問う問題や文化的なもの、特に教育に関するアンケー トや調査は、今後私も色々なケースを見て学んでいきたい分野の一つです。学校側がどういったデーターや経験に基ずいて、上記のような貧困と不登校の関連性 を言っているのか、ちょっと知りたくなってきました。
②彼女が読んだその新聞記事です。
毎日新聞 2009年1月30日 東京朝刊 よりhttp://mainichi.jp/life/edu/news/20090130ddm001100032000c.html
不登校:中学生の原因、生活苦も 保護世帯の1割--東京・板橋区調べ生活保護を受ける世帯の中学生の不登校発生率が、生活保護や就学援助を受けない中学生の4・8倍に上ることが、東京都板橋区の調査で分かった。不登校は学 校嫌いが原因とみられがちで、国も家庭の経済状況との関連を調べていない。低所得も大きな要因とわかったことを受け、都内の一部自治体は、生活保護の不登 校児童生徒を支援する事業を始めた。国も背景分析や支援が求められそうだ。
就学援助は給食費などを助成する制度で、所得基準は生活保護よりやや緩い。板橋区の就学援助受給率は35%、生活保護の保護率は2・47%で、共に全国平均の倍以上だ。
板橋区は、中学生の不登校が多いため調査を実施。区立中の06年度の全生徒8844人のうち、援助を受けていないのは5267人。不登校はうち127人 で、発生率は2・41%だった。一方、生活保護を受ける中学生449人中、不登校は52人。発生率は11・58%で援助を受けない子の4・8倍に達した。
また杉並区は昨秋、生活保護を受ける中学生70人を調査。ケースワーカーが「いつも家にいる」ことから不登校と判断した中学生は6人で発生率8・6%。前年同期の区全体の不登校発生率(2・19%)の約4倍だった。
板橋区は昨秋から、生活保護世帯で不登校の小中学生に、学習ボランティアの派遣費を年6万4000円助成。杉並区もフリースクールの受講費と通学費で年最大約20万円を支給する。
学校関係者の間では、貧困のため親が食事や洗濯の世話を怠り、生活リズムが乱れ学校に来なくなる子の存在が指摘されていた。
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この記事を書いた彼女は、小さい時にパキスタン、パリ、フィリピン、ニューヨークなどに住んでいた帰国子女の方で、今はカリフォルニアの大学院で公共政策の勉強をしている人です。
彼女は自分自身で勉強もして、実際に他国の貧困も目にしているからこそ疑問を投げかけることができている。そう思うのです。
僕のとても個人的な意見だけど、マスコミとかは物事の表面だけを見て、深いリサーチをせずに記事を書くことがとても多いと思っています。政治家はどうだとか、経済が悪いとか、ジェシカ・シンプソンは最近太り過ぎだとか、深い勉強・物事の真実をよく考えない・見ないまま意見・批判だけを言うことは誰でも簡単にできることです。
だけどその意見を述べる時に、つっこんだことまで深く勉強している人・実際に行動に移す人は、とても少ないのが悲しい現実です。
英語教育が悪いと思い批判し、学校の先生をすべて外人にすれば良いと言う人は、外人の先生に教わってその効力を実際に体験して欲しい。第二言語習得理論の基礎くらいは知っていなければならない。そして、その他のみんなにその効力の素晴らしさを広めて欲しい。
政治が悪いと思うなら、どうすれば個人でその政治を変えられるか考えて・行動して欲しい。
環境が悪くなっているならば、環境がどうすれば良くなるか、少なくとも個人レベルで環境を改善するために協力して欲しい。
国が国民のために何かをするのではなく、国民が国に対して何ができるというスピーチのような、能動性気概を持って欲しい。
僕もそれほど勉強は得意でないし、文章のケアレスミスも多いけど、記事を書く際はとにかく
”正確性とコメントに対する責任”
を重視して書いています。書いた以上、正確な情報でないと読む人に間違った情報を伝えてしまう。もちろん僕も人間で、間違えることもあります。だけど、きっちりとその誤りを指摘してくれれば、感謝して受け入れたい。自分の過ちを直す機会を与えてくれる人に・・・
政治のことを書くならば、ちょっとは政治に精通していて欲しい。サーフボードについてならば、きっちりと勉強すべき。教育について書くならば、教育の専門もすこしは勉強して欲しい。
そして批判をするならば、その批判をする事に対し責任をもって解決する方向で行動し、その有言実行をやれる範囲で果たして欲しい。
言うだけ言って、なにもしないのでは薄っぺらいただのPropaganda(たんなる人気とり)になってしまう。
こんなことを書くと、「おまえ、戦時中の言語統制でもしたいのか?」という声も聞こえますが、これはあくまでも僕の場合はブログとか、情報を伝えるTV・ラジオ・その他のマスコミとか、影響力のある人の立場での話し。別に、日常会話をすべて責任を持ってやれとかそんな意図は全くありません。
だけど、皆が見ていてその記事に影響力がある場合は全く別。
インターネットはマスコミ(Masscommunication)の一つです。
影響力があるメッセージにとまどいながらも共感する人々・・・1人のアンポンタンが1万人のアンポンタンを生み出す。恐ろしいことです。
逆に1人の賢人が1万人の賢い人を生むこともできるのです。
だから、上に立つ立場の人・オピニオンリーダーは優れた人であるべき。そうしないと、誤った方向に多くの人がいってしまう。だけど、そういったすべての人が情報を伝えるために正しいことをしているわけではありません。お金・しがらみ・その他もろもろ・・・・
難しいトピックです。
情報量の増大と共に、その情報の正確性や価値も落ちている
読む人は、その記事が本当に事実なのか、単なる著者の感情の反応なのかを読み解く”情報リテラシー”が必要な時代なのかもしれません。
”The Pen is mightier than the Sword(ペンは剣よりも強し)”
Edward George Bulwer Lytton :1834
「記事は人を喜ばせることも、悲しませることも、賢くすることもできる。それほど強い道具。しっかりとした記事を書いて、本質を常に考え・伝えたい」とふと考えた土曜の朝でした。
沢山の情報があふれてますが、本質を掴んでいる情報は少ないと思います。
Yukiさんが言うように発信者は最低限の知識を持った人間に行なって欲しい。
本質の掴んでいない不確かな情報を、本質を考えないで吸収した人間が間違った方向に向かってしまう。
サーフボード選びもそうですね。
某プロショップが経営するお店の説明を聞いてガッカリしたのを思い出しました。
なんどか通った事がありそれなりの憧れもあったので余計でした。
ネットでアイテムを物色中に掲示板を見つけたので見てみました。
このショップもXTRを取り扱っていたのですが、その時の店長コメントは
「付属の温度系は関係なく、最初から黒くなっているのもある。」と言うものでした。
XTRJAPANさんで確かな情報を持っていた私は店側の管理や輸送方法に問題がある事が分かっておりましたが。。。コメントを貰った人間は
プロショップの、ましてやプロ本人のコメントを信じきっておりました。
逆の立場で知識を持っていなかったら、私も信じていたと思います。
プロショップでもこのような立場な人間が間違った情報をユーザに与えては絶対にいけいと思います。
確かな情報を得る事はとても大切で、本質についても考える事は自分を守ることにもなると思います。
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